銭湯川柳に多数のご応募ありがとうございました。
第7回銭湯川柳コンテスト2〜3月の応募は992作でした。そのうちの秀作23作を発表します。
選者はシニア大樂 川柳研究会です。
引き続き、銭湯川柳の応募をお待ちしております。
応募は こちらからどうぞ。
オケの音を BGMに 湯につかる
春人
《解説》洗い場で桶を使う音が響くのを聞きながら、ゆったりと湯につかると、銭湯へ来たなとしみじみ思います。
湯に浮かぶ 月の兎と 戯れる
井戸乃蛙
《解説》月見風呂。
スタートも ゴールも湯屋の 更衣室
井戸乃蛙
《解説》ジョガースタイル。
スッピンが 似合う女の 湯屋帰り
井戸乃蛙
《解説》フェロモン。
番台が イケメンだったら 素顔ムリ
植物界
《解説》いくつになっても女性はイケメンに弱い。常にきれいだと思われたい。
湯屋の風呂 生命線が 背伸びする
やんちゃん
《解説》銭湯の湯に浸かると、生命線もぐんぐん伸びますね。
風呂帰り みやげは湯気と 赤い頬
汐海 岬
《解説》銭湯がえりに、ぽかぽかした雰囲気を持って帰宅する情景を想像しました。
銭湯の 湯気へと向かう 冬の道
汐海 岬
《解説》あたたかい銭湯へ急ぐ様子を想像しました。
今日もまた 一番風呂で 歌手になる
ジョージ
《解説》――
感謝して 生きてますよと 湯に浸かる
やんちゃん
《解説》今日の一日に感謝して、銭湯の湯に浸かります。
銭湯で 南無阿弥陀仏を おぼえけり
遊泉
《解説》子供のころ銭湯で見た入れ墨です。
独り身も 銭湯ゆけば 大家族
とし坊
《解説》だれかれなしに世間話ができる場です。
銭湯で 四季を感じる 年になり
ひるねする夫
《解説》銭湯は地域の顔であり、社交場名所である。四季も感じる場所である。
不機嫌を すっかり忘れ 風呂帰り
汐海 岬
《解説》お風呂に来るまでは不機嫌だったのに、帰りはすっかりいいお湯で穏やかな表情になっている様子を想像しました。
新学期 一人暮らしで 湯屋デビュー
教授@神宮球場ライトスタンドF22段7
《解説》――
すっぴんが 勝負をしてる 風呂の中
野村 信廣
《解説》――
湯につかり 乙女になって 見る鏡
佐藤 香澄
《解説》湯けむりの中では若く? 見えます。
貧しさも 洗い落した 戦後の湯
岩谷 隆司
《解説》――
銭湯で 日本文化の 湯気が立つ
荘子 隆
《解説》――
こんなにも 湯上りの水 おいしいか
明日香
《解説》銭湯の湯上りの水がとてもおいしかったので、この句ができました。
身長が 伸びた気がする 風呂帰り
小幡 峯司
《解説》全身を伸ばす気持ち良さに加えて、身長もいくらか伸びた気がします。
湯につかり 雪見大福 とけてゆく
第二亀戸中学校 14番
《解説》――
湯につかり 今日の思い出 ふり返る
第二亀戸中学校 83番
《解説》――