2024/06/18

トピック

今年で4回目となる「銭湯入門塾」の外国人を対象としたツアーが、6月9日(日)に開催されました。このイベントは、外国人に日本の銭湯に親しんでもらおうと東京都浴場組合が企画。コロナ禍で中断していたものの、4年ぶりの再開となりました。今回の会場は、デザイナーズ銭湯として度々メディアに取り上げられている新大久保の万年湯です。

この日参加したのは、アメリカ、カナダ、フランス、デンマーク、スウェーデン、ベトナムなど、さまざまな国籍の計13名。講師はアメリカ人の英語教師で銭湯大使のアルフレッドさんが務めました。

アルフレッドさんは、脱衣場に設置されたスクリーンに投影したスライドを見せながら「なぜ日本には銭湯があるのか?」「銭湯の魅力とは何か?」「家に風呂があるのに銭湯に通う理由は?」など、日本ならではの銭湯文化について解説。低料金で楽しめる銭湯が東京には400軒以上あることに、参加者は驚いていました。また、万年湯経営者の武田信玄(のぶよし)さんが「日本の銭湯文化を大いに楽しんでください」と英語でスピーチすると、大きな拍手が起きました。

脱衣場で銭湯の魅力について解説

 

講師は銭湯大使のアルフレッドさん

 

脱衣場での講義の後は、浴室を見学しながら銭湯での入浴方法を説明。桶といすを自分で設置するほか、体を拭いてから脱衣場へ出るなどの入浴マナーも合わせて解説しました。ほとんどの参加者が銭湯に来るのは初めてとあって、いずれも興味津々の様子でした。

浴室で「1010」ポーズ

 

一通りの説明が終わった後は、実際の入浴へ。参加者のほとんどが普段は一人でシャワーを浴びる入浴スタイルのため、大勢が裸で一つの湯船につかるのは滅多にない経験のようで、男湯・女湯とも楽しみながら入浴する様子が見られました。お湯につかって熱くなったら水風呂につかってクールダウンしたり、湯船で語り合うなど、参加者は1時間の入浴タイムを目一杯楽しんでいました。

インバウンドが日本全国で盛り上がる中、日本の庶民文化が手軽に楽しめる銭湯に、改めて海外からも注目が集まることが期待されます。