2021/06/22

トピック

【入園事前予約制について】
江戸東京たてもの園は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインによる事前予約制(日付指定)を導入している。入園前に、下記の購入ページより「日付指定券」の購入が必要。詳細は下記ホームページ参照。
https://www.tatemonoen.jp/reservation.php


江戸東京たてもの園(小金井市)では、2021年6月26日(土)より9月12日(日)まで、特別展「ぬくもりと希望の空間~大銭湯展 第4期」を展示室にて開催する。

江戸時代に人々の憩いの場として発展し、時代とともに姿を変えながら今日まで続く東京の銭湯文化。その歴史をひもとき、銭湯が社会に果たした役割や変遷を紹介しながら、その魅力に迫る。

なお、足立区千住元町より園内に移築され、保存・公開されている「子宝湯」は、贅を尽くした装飾と社寺建築を思わせる外観を備えた「東京型銭湯」を代表する建物。脱衣場の縁側と庭、浴室のタイル画とペンキ絵など、やすらぎを演出する仕掛けが随所に施されている。この機会にじっくり見学してみては。

 

子宝湯(復元建造物)

  

 

子宝湯浴室

 

【展示内容】
第1章 江戸東京の入浴事情

 江戸に幕府が開かれ都市開発が進むと、全国から多くの人が集まって住むようになりました。京都周辺で発展していた有料の入浴施設(銭湯)が江戸にも作られます。銭湯は暮らしの一部になり、そこでの過ごし方や使う道具、設備やサービスも発展し、情報交換の場、憩いの場としての役割も果たすようになります。明治維新後、人口が集中した東京で急増した銭湯は、今日にほぼ近いスタイルで営業されるようになりました。 
 この章では、江戸東京における銭湯の発展と変遷を紹介します。

 

時世粧年中行事之内競細腰雪柳風呂(江戸東京博物館蔵)

 

第2章 東京型銭湯

 関東大震災により、東京市(当時)では江戸以来の伝統ある街並みや建築物の多くが失われ、銭湯も多くが焼失しました。震災復興が進む中、豪華な宮造りの銭湯が登場し、東京の銭湯建築の流行になっていきます。本瓦葺き屋根や唐破風、兎毛通しなど社寺建築のような外観と、開放感ある内部空間を持つ「東京型銭湯」には、銭湯経営者の思いやこだわりが込められていました。
 この章では、「東京型銭湯」について、復元建造物「子宝湯」を事例に建築的特徴や、見どころを写真や映像で紹介します。

建設中の足立区千住のタカラ湯(タカラ湯蔵)

 

第3章 銭湯黄金時代

 終戦後、急速な経済復興と高度成長によって東京に人口が集中し、銭湯の需要は高まります。職を求める若者たちや、1964年(昭和39)の東京オリンピックに向けたインフラ整備のための労働者など、多くの人が全国から東京に集まりました。東京における銭湯数は昭和40年ごろにピークを迎えます。客のニーズに応えた新アイテムや新サービスが次々と誕生し、銭湯を賑わせました。
 この章では、東京における最盛期の銭湯の姿を、銭湯が登場する漫画、楽曲などでふり返るほか、銭湯に広まったおなじみのアイテムを展示します。

ケロリン桶(個人蔵)

※「ケロリン®」は内外薬品株式会社の登録商標です。内外薬品は富山めぐみ製薬に事業継承しました。

 

第4章 平成の銭湯

 現在、東京で営業中の銭湯の数は最盛期の約2割程度です。家風呂の普及によって公衆衛生の場としての役割を終えた銭湯は、利用者の減少、施設・設備老朽化、燃料の高騰などの事情も重なり、年々減少しています。その一方で、生活様式や利用者ニーズの変化に合わせて設備やサービスを変容させながら、営業を続ける銭湯もあります。
 この章では、時代とともに変化する銭湯の役割と姿を紹介します。

露天風呂のある銭湯(足立区・堀田湯)

 

【実施概要】
特別展 「ぬくもりと希望の空間~大銭湯展 第4期」

■期間:2021(令和3)年6月26日(土)~9月27日(日)
■会 場:江戸東京たてもの園(小金井市桜町3-7-1 都立小金井公園内) 展示室
■主 催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 江戸東京たてもの園
https://www.tatemonoen.jp/
■開園時間:午前9時30分~午後5時30分 ※入園は閉園時刻の30分前まで
■休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌日)、年末年始
■観覧料
一般:400円
65歳以上の方:200円
大学生(専修・各種含む):320円
高校生・中学生(都外):200円
中学生(都内在学または在住)・小学生・未就学児童:無料
※休園日や観覧料の詳細は公式ホームページ参照
■アクセス:公式ホームページ参照

【入園事前予約制について】
江戸東京たてもの園は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインによる事前予約制(日付指定)を導入している。入園前に、下記の購入ページより「日付指定券」の購入が必要。詳細は下記ホームページ参照。
https://www.tatemonoen.jp/reservation.php