今年で3回目となる「銭湯入門塾」の外国人を対象としたツアーが、7月13日(土)に開催された。
このイベントは銭湯未経験の外国人を対象に、日本の銭湯に親しみを持ってもらおうと東京都浴場組合が企画したもので、今回の会場は見事な宮造り建築と美しいタイル絵で知られる足立区の曙湯。
入り口では、ゆっポくんがお出迎え
この日参加したのは、都内最大級のゲストハウス「エンブレムホステル西新井」に宿泊する外国人旅行者で、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、デンマーク、フランス、シンガポール、ベトナムなど様々な国籍の計16名。講師は銭湯ファンのアメリカ人英語教師・アルフレッドさんが務めた。
最初は男湯の脱衣場で講義
講師のアルフレッドさん
最初は曙湯経営者の森山篤さんを交えて、脱衣場で銭湯の歴史について紹介。低料金でリラックスできる銭湯が東京に500軒以上あることが説明されると、参加者は驚いていた。
次に浴室へ移動し、湯船を前にジェット、薬湯、露天風呂などについて説明した。ほとんどの参加者が銭湯に来るのは初めてとあって、いずれも興味津々の様子。
曙湯経営者の森山篤さん
浴室でジェット風呂や薬湯などについて解説
浴室を見学した後は、釜場へ。この日は薪をくべる体験も用意されており、男女問わず楽しそうに炎が燃え盛る釜の中へ薪を押し込んでいた。
釜に薪をくべる体験も
最後にマナーについて学んでから実際の入浴へ。参加者のほとんどが普段は一人でシャワーを浴びる入浴スタイルのため、大勢が裸で一つの湯船につかるのは滅多にない経験とあって、男湯・女湯ともはしゃぎながら入浴する様子が見られた。お湯で熱くなったら水風呂へつかったり、日本情緒豊かな露天風呂で語り合うなど、参加者は1時間の入浴タイムを目一杯楽しんでいた。
日本の庶民文化が手軽に楽しめる銭湯文化が、口コミでも海外へ広まっていくことが期待される。
外国人向け銭湯パンフレットでマナーを説明
庭付きの露天風呂で日本情緒を満喫
銭湯を満喫する参加者たち