最近増えてきた「銭湯経営をしてみたい」という要望に応えるため、東京都浴場組合は6月9日(土)午後1時から、「銭湯に興味がある方へのセミナー」を開催しました。浴場経営とは全く無縁だった一般の方を対象とした試みとしてはこれが初めてで、廃業浴場をできる限り減らすための組合独自の施策として大変注目されます。
当日のセミナーには、主に20代~40代の16名が参加(うち女性6名)。近藤和幸理事長から①銭湯の現状について ②事業継承に関する取り組み ③銭湯業界の向かう先、などの説明が約1時間にわたって行われ、「労働量の割には薄利な事業」にもかかわらず「アイデアを生かせる、やりがいのある仕事でもある」、運転資金についてや「最低でも2人いなくてはスタートできない」といった話が分かりやすく紹介されました。
続いて、東浴信用組合の山田博史常勤理事から、預かり湯経営者向け融資「ツナグ」(8000万円以内の証書貸付、担保原則不要)の説明がありました。これは東京都の浴場専門の金融機関である東浴信用組合が、新しい浴場経営者の誕生を後押しする融資制度です。
東浴信用組合の山田常勤理事と、東京都浴場組合の近藤理事長(右)
その後の質疑応答も活発に行われ、予定時間を30分オーバーして閉会。参加者の浴場経営意欲を強く感じさせるセミナーでした。今後、すばらしいマッチングの実例が誕生することが期待されます。
男女合わせて16名が参加