メディアで銭湯が取り上げられる機会が増えたことで、今若い世代からも銭湯が注目され始めているが、この度東京都内の大学生グループが、銭湯を応援するポスター4種類を制作し、大学や銭湯に掲示することになった。
大黒湯×お茶の水女子大学
六龍鉱泉×東京大学
これらポスターは、青山学院大学国際政治経済学部の内田ゼミに所属する8人が、論文の対象として銭湯を選んだのがきっかけだという。
内田ゼミの学生らは、昨年銭湯を活気づけるにはどうすればよいかを検討した論文「ナショナル・トラストで蘇る銭湯~観光資源としての新たな可能性~」を作成。さらに、実際に若い世代に銭湯の魅力をPRしようと「女子大生×銭湯ポスタープロジェクト」を企画した。銭湯に親しむ若い女性たちが登場するポスターを通して古い銭湯のイメージを払拭しようという狙いだ。
南青山・清水湯×青山学院大学
熱海湯×法政大学
ポスターは4種類。青山学院大学をはじめ、協力を申し出たお茶の水女子大学、東京大学、法政大学の各大学近辺にある銭湯で撮影を敢行した。モデル、カメラマンともに大学生が担当。各銭湯の魅力を引き出すカットに工夫を凝らし、印象的なキャッチコピーを考えた。
「当初はもっと多くの大学に参加を呼びかけたのですが、時間の制約もあり、今回はこの4校の参加になりました。計画通りに進まないなど苦労もありましたが、無事にポスターが完成してよかったです」と内田ゼミの井畑謙一さん。
ポスターは3月上旬より下記銭湯で順次掲示される。その他、大学や図書館などでも協力を得られる場所が決まり次第、掲示予定。
《銭湯》
熱海湯(新宿区神楽坂3-6)
大黒湯(文京区大塚3-8-6)
南青山・清水湯(港区南青山3-12-3)
六龍鉱泉(台東区池之端3-4-20)