2016/08/18

トピック

 足立区の北千住駅周辺には、「キングオブ銭湯」大黒湯や、「キングオブ縁側」タカラ湯をはじめ、さまざまな特色ある銭湯が点在しているが、時代の流れのなかで失われていった名銭湯も多い。こうした銭湯の魅力をもっと知ってもらいたいと、8月21日(日)〜27日(土)まで、学生が自主運営する古民家アートスペース「ココノカ」で「北千住の銭湯展」が開催される。

 初日は銭湯研究の第一人者である日本銭湯文化協会理事・町田忍さんによるトークショー「懐かしいスライド幻燈会『今昔千住の銭湯』」を開催(40名限定・要予約)。

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日本銭湯文化協会理事・町田忍さん

 

 古民家をリノベーションしたギャラリー内には、千住の銭湯に関する様々な資料に加えて、各銭湯の魅力が凝縮した独自の作風で注目を集める銭湯ハンコ作家・廣瀬十四三さんの作品や、町田さん直筆の銭湯のイラストも展示される。さらに開催期間中は、北千住の銭湯8軒の店頭に東京藝術大学や東京造形大学の学生たちが製作したのれんを掛け、同じ柄の手ぬぐいも販売する。

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銭湯展の後はひとっ風呂どうぞ! (写真はタカラ湯)


■開催情報
イベント名:北千住の銭湯展
期間:2016年8月21日(日)〜27日(土)
時間:10〜18時
入場料:無料
場所:アートスペース「ココノカ」
住所:足立区旭町36-5 (北千住駅より徒歩6分)

■トークショー:懐かしいスライド幻燈会「今昔千住の銭湯」
日時 8月21日(日)13:00〜 
参加費 460円+ワンドリンク150円
参加希望の方は①氏名 ②電話番号 を記載したメールをartspase.kokonoka@gmail.com 宛に送信(定員40名に達した時点で受付終了)
HP:https://kokonoka.localinfo.jp/

■のれん製作者
金の湯: 河村春奈(東京藝術大学 工芸科)
梅の湯: 畑中咲輝(同上)
大黒湯: 宮田七彩(同上)
松の湯: 唐澤利佳(同上)
ニコニコ湯: 青木夏海(同上)
美登利湯: 小磯武(東京造形大学 造形学部デザイン学科 テキスタイルデザイン専攻)
タカラ湯: 槇野友梨奈(同上)
大和湯: 前田朱里(同上)

■アートスペース「ココノカ」
空き家再生、ギャラリー運営、地域のアートイベント等の企画・開催を行うNPO法人千住芸術村の古民家再生プロジェクト第4弾として、2015年3月から1年がかりでリノベーションした築75年の民家。このプロジェクトに関わった東京藝術大学の学生を中心に、「学生による学生のための表現の場」を目指して、美大生たちが資金を出し合い、2016年3月より作品展やワークショップなどの企画・運営を開始。クラウドファンディングで運営資金の支援を募るなど、学生アートと社会を繋ぐ新たなコミュニティの場所として注目を集めている。「ココノカ」の由来は、所在地の足立区旭町の「旭」を分解すると「九日(ここのか)」になることから。

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