前編はこちらからどうぞ
では早速、お風呂へ。
ミクロバイブラがさわさわと弾ける音がしています。
浴槽、カラン島のレイアウトはリニューアル前と同じですが、統一された色調を活かす照明が映えて、良い雰囲気です。ご主人こだわりポイントのひとつ、大判のタイルはこの色調にもよく合って、空間に広さと落ち着きを感じさせます。丸い鏡もいいですね!
リニューアル一番のポイントは「水に機能をもたせた」ということ。代表的なものが「軟水炭酸シルキー風呂」というお湯です。
「軟水」は井戸水に含まれる硬度成分(カルシウム、マグネシウム)を取り除く処理をして作られます。髪はしなやかに、お肌はつるつるすべすべになるという効果が期待できます。肌触りも柔らかなお湯でした。
「炭酸ガス」が溶け込んだお湯からは、皮膚を通して血管内に入った炭酸ガスが血流を促進し、細胞の活性化などの効果もあると言われています。
どうです? お肌や髪に良いだけでなく、身体の中まで効果的なお風呂。すごいですよね!
でもそれだけでは終わりません。さらに、さらに!(通販番組みたいになってきた)
「シルキー:ナノマイクロバブル」は、目に見えない微細な泡が毛穴の奥まで浸透して、洗浄保湿をしてくれるという優れた機能です。シルクのように柔らかで乳白色のお湯でした。
これらが合体して「軟水炭酸シルキー風呂」の完成。どうだっ!(完成に歓声を!)
「美容と健康」に効果的なこれら3つの機能を同時に水にもたせているのは、日本初の試み! 現在妙法湯さんだけで体感することが出来るお湯なのです。
「軟水炭酸シルキー風呂」はぬるめの温度設定なので、10分程度の長湯ができます。そうすることによって炭酸の効果が身体に行き届くということです。ゆったり気分で楽しみたいお風呂ですね! いつまでも浸かっていたくなる、本当に気持ちが良いお湯でした。
他にもお風呂にはこだわりポイントが満載。
ご主人曰く「飛ぶよ」というジェット、確かに! 飛びました(笑)。噂の強力ジェット座風呂、これもオススメしたいですね。腰まわりスッキリで個人的に◎です。
電気が大の苦手な筆者はもちろん遠慮しましたが、下肢に重点を置いた電極4箇所というブルブル言語道断な(?)電気風呂も好評だそうです。
大きめのシャワーからは「軟水ナノバブル水」が出ます。これもこだわりの逸品。
髪だけでなく頭皮まで綺麗になった気がしたのは、筆者だけではないはず。
また、このシャワーの自動停止時間が25秒というのが、絶妙です。う~ん、こだわり。
その他、100度超えで人気の乾式高温サウナ、セットの水風呂は深さ1mという嬉しい仕掛け、浴室から字幕付きで見ることが出来る大型テレビモニター、女性に喜ばれるイオンドライヤーなど、ご主人がこだわりぬいた仕様があちらこちらに満載です。
圧倒的なもてなされ感、確かにいろいろ「凄いことになって」いました。
リニューアルした妙法湯さんは「居心地が良い銭湯」、この言葉に尽きます。
ご主人が常に目指す「よりよい銭湯の提供価値」とは、
・市民に開かれた交流の場であること
・美容と健康を増進できる場所であること
という、実にシンプルなことです。シンプルであるが故、今より更に良くしようと、銭湯が考えなければならないことって山ほどあるんだよね、とご主人は言います。
今回は30年ぶりのリニューアル。ひょっとしたら次の30年後には、また新しい「日本初」を妙法湯さんは提供しているのかもしれませんね。そしてきっと30年後も、各駅停車駅のようにアットホームな雰囲気で、愛される町の銭湯であり続けることでしょう。
(写真・文:銭湯ライター 佐藤明俊)
【DATA】
妙法湯(豊島区|椎名町駅)
●銭湯お遍路番号:豊島区 14番
●住所:豊島区西池袋4-32-4
●TEL:03-3957-8433
●営業時間:15~25時
●定休日:月曜
●交通:西武池袋線「椎名町」駅下車、徒歩2分
●ホームページ:http://www.angelrock.jp/myouhouyu/
●Twitter:https://twitter.com/104087
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