今回撮影したのは中央区の湊湯。
ビルが立ち並ぶエリアにある、東京らしい銭湯だ。
改装した湊湯は、隅々まで丁寧にデザインされており、それがとても上品で心地よい空間を演出している。鉄板をくりぬいて作られた看板、水泡を装飾した壁、エメラルド色に輝くタイルや木目調の壁材に至るまで。
1960年代に銭湯が栄えた頃、日本のデザインは隆盛に向かった。
そして、今。銭湯とデザインの二つの文化が交わることで、他の国にはマネの出来ない物が生まれるということを湊湯は証明してくれている。(写真家 今田耕太郎)


【DATA】
湊湯(中央区|八丁堀駅)
●銭湯お遍路番号:中央区5番
●住所:中央区湊1-6-2
●TEL:03-3551-0667
●営業時間:15時~24時半
●定休日:土曜
●交通:東京メトロ日比谷線「八丁堀」駅下車、徒歩7分
http://www.minatoyu.jp/
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imada

今田耕太郎

1976年 北海道札幌市生まれ。建築写真カメラマン/写真家。

2014年4月よりフリーペーパー「1010」の表紙写真を担当。2015年4月からはHP「東京銭湯」のトップページ写真を手がける。

http://www.imadaphotoservice.com/